6年ビニールをかけ続けたハウスの土には、休息も必要。

○6年間被覆し続けたハウスの土

直近でポリを張り替えたハウス(詳しくはこちらの記事→ビニールハウス 張り替え)は、6年間ポリをかけっ放しでしたので、土を休める意味で、約10ヶ月の間、被覆せずに、風雨にさらしました。
その間も草は生えるので、トラクターでの耕起は続けました。



結果として、10ヶ月間風雨にさらした土は、質が変わりました。

ポリを外す前までは、常にベタベタしていました。
水はけが悪い場所の土は、沼の土の様になり、苔が生い茂っていました。
梅雨時期には、キノコがにょきにょきと生え、まるで湿地です(涙)


○土質改善

ところが、風雨に晒した後は、水はけが良くなり、さらさらの土に。
毎作芽は出るも、収穫に至らない部分があったのですが、今は全体が均等に育ちます。
まだ収穫は始まっていませんが、収量は、3割増以上になりそうです。

理由ははっきりとは、分かりませんが、土を見て想像するに、変化の理由は、以下の3点でしょうか?

・草が生え、大きくなる直前に耕起を繰り返したために、土中の有機質残渣(ざんさ)が増えた。
・苦土石灰を散布し続けていたが、苦土石灰成分が流失した(苦土石灰は土を固める副作用が有ります。)。
・ポリの透明度が上がり、土の表面が乾きやすくなった。

○土壌成分の変化

ちなみに、ポリを外す前の土壌検査の結果は、ph6.67、ec0.93でした。
風雨に晒した後は、ph7.74、ec1.01です。

phは、酸性・中性・アルカリ性の値です。
やはり、石灰成分が雨により流失したようです。
もう1点 雨は、酸性なので、その影響もあるのでしょうか?

ecは、土壌中にあるイオン濃度の総量です。
ひらたく言うと、肥料成分の量。
増えています・・・簡易検査なので、検査ミスの可能性も十分(笑)

しかし検査ミスだとしても、大幅に減ったわけではなさそうです。
ecが高くなりすぎると、除塩作物を植え、農地以外に持ち出すなど、下げるのは大変です。
ecは簡単には、下がらないのです。

また雷雨は、窒素成分が含まれた天然肥料らしいのですが、その影響でしょうか?
実は、ec1.01は、高すぎます。

生育障害が出てもおかしくない数値。
暫くは、無肥料で調整してみます。


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