以前、「野菜が高騰中」と、テレビで報道していました。
ミズナは、スーパーで298円。
白菜は、498円らしいです。
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では、流通の裏側はどうでしょうか?
私は、ミズナを市場に出荷しています。
そのミズナは、大手スーパーで売られています。
○実際は?
その時の、私の出荷価格(売り上げ)は、160円です。
つまり、農家が出荷した野菜の最初の値段は、160円です。
実は、野菜の値段は、有ってないような物。
160円と言うのは、確かに高いです。
年間平均単価の倍の価格ですが、テレビで報道するほどの高騰ではありません。
野菜の流れは、農家→仲卸し(市場は販売手数料を取るだけで、購入はしない)→販売店となります。
仲卸しは1社とは、限りません。
長雨・台風襲来などが発生すると、メディアで「野菜が高騰!」と報道され、全ての野菜が値上がりします。
ひどい時は、農家の出荷価格は、80円なのに、スーパーでは250円超で売っているときもあります。
メディアが「野菜が高い」と言ったら、消費者は、高くても「テレビでも言っていたから仕方がないよね」と買っていくのでしょう(笑)
この状態は、仲卸しか、販売店が暴利を貪っている状態です。
○仲卸し、販売店 赤字状態
しかし、逆の時もあります。
農家の販売価格は160円なのに、スーパーでは、100円で売っている状態です。
①スーパーは「品揃えが悪い」と言われないため、ミズナを店頭に並べたい。
②ミズナは収穫量が少なく、高い。
③しかし、ミズナ以外の野菜は収穫量が多く、全体的に安い。
④ミズナだけ高くしても、売れ残って廃棄処分。
⑤しかたなく、赤字で販売。
こんな状態なのでしょう。
仲卸しや、スーパーは利益・赤字を調整をしつつ、トータルで儲ける商売なのでしょう。
○報道後
下の値段は、野菜高騰報道の2日後のスーパー。
わが町の野菜が、売られている値段です。

ミズナ398円。

ほうれん草298円。
この野菜、農家の販売価格は、ミズナ160円。
ほうれん草200円。
テレビの報道を受けて、さらに値上げしました。
天気は回復し、出荷量は回復しつつあるのに・・・(笑)
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