台風がやってきました。
四国に960hp(ヘクトパスカル)で上陸。
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私の家は、台風の進行方向右側。
風が強いと言われている側です。
なぜ右側の方が、風が強いのか簡単に説明すると。

この図では台風は上方向に、時速20kmで進んでいます。
台風は進みながら、周囲の風を吸い込みます。
台風に吸い込まれる、風の速さを時速30kmとすると、
左側(①)
風の速さは30km/h。
台風は20km/hで進んでいますので、30km/h-20km/hで、風の速さは10km/hとなります。
一方右側(②)は、吸い込む速さに台風の進む速度が加わりますので、30km/h+20km/hで、50km/hとなります。
実際はこんなに単純ではないでしょうが、大体こんな感じです。
話がそれましたが、私のハウスは直径22mmのパイプで、建てられています。
理論上の耐風速は、風速25m。
少し離れているとはいえ、960hpで、接近したのは久方ぶり。
更に進行方向の右側に位置するのも、最近ないことです。
ビニールを外そうかと思案しましましたが、前日の夕方はほぼ無風・・・
「いける!」
と判断して、柱を立てるだけで、夜を迎えました。
こんな時は、深酒をして熟睡するに限ります(笑)
しかし、夜中に風が強くなり、音で寝られません。
深夜2時に外を見ると、暴風が吹き荒れています・・・
ハウスがすべて倒壊していることを覚悟させる、風の強さ(涙)
私のハウスは7m×50mが2棟。
6m×30mが4棟。
全て建て直すとなると、150万円ほどの費用が必要です・・・
農業共済のハウス保険には加入していますが、半額程度は自己負担となる補償です。
しかし、今さら慌てたところで、仕方がありません。
神様に祈りながら・・・更に寝酒をガブガブと飲み、ようやく寝付けました。
翌朝、恐る恐る外に出てみると・・・案外荒れていません。
「神様ありがとう~」と我がハウスへ。
・・・やられています(笑)
穴が開いたハウスが2棟。

大規模にビニール(うちは農ポリですが)が、破れたハウスが2棟。


ま、昨夜の暴風からすると、被害は少なかったと言えます。
このハウスはビニールを押さえているパイプが、杭ごと持ち上げられています。

本体が潰れなかったのは、まさに紙一重と言ったところだったようです。
ビニールの買い替えだけですので、被害額は5,6万円くらいで済みました。
痛い出費ですが、本体を建て直す事に比べたら、雲泥の差です。
ちなみに、十数年前に945hpの台風が直撃した事があります。
昼間に通過したのですが、その時は本当に凄かったです。
わが町のハウスは9割が倒壊。
1,000棟近くある総ハウスの中で、骨組みも、ビニールも無事だったのは数棟でした。
目の前でサイドブレーキを引き忘れた軽トラが、風に押されて無人で走る。
屋根が綺麗に丸ごと外れて、裏山にひっくり返っている。
本当に、滅茶苦茶でした。
その時は、まさに直撃。
台風の目が通過しました。
それまで、風速45mの風が吹き荒れていたかと思うと、急に無風に。
空には青空が広がりました。
しかし青空は1時間もせずに、再び風速45mの地獄に戻りました。
風速45mとは・・・秒速45mですよ?
時速に直すと162km!
162km/hで走る自動車の窓から、ゴミ袋を外に出してみてください。
ビニールハウスを押しつぶす風の強さが、体感できますよ(爆)
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