選挙とお金について書きたいと思います。
話は3つ。
①田舎の昔の選挙。
②友人が捕まる寸前。
③捕まった人。
では、①のお話。
これは、私が住む田舎町で50年以上前の話です。
今もかもしれませんが、昔の選挙はお金がかかりました。
どうしてそんなにお金が必要かと言うと・・
昼間に自分の地区外に選挙活動に活動員が訪れます。
「うちの〇〇をお願いします。」
【でも・・】
「では、また明日伺います。今晩良いことがあったら、お願いしますよ・・」
そう言って帰った選挙員が、その夜にお金が入った封筒をポストに入れます。
封筒には何も書いていないが、受け取った人は誰が入れたか分かります。
いい人であるほど、お金をくれた人に投票するらしいです。
こんなことが続いていた我が町。
ある時から地元の消防団が検問を行うようになりました。
それでも諦めない活動員。
真っ暗な川を歩いて移動します。
もちろんライトは使えない。
努力の甲斐あって？見事買収に成功したらしいです。
②のお話。
これは20年前のお話。
ある日、友人が建設業従業員に頼まれました。
「知り合いの社長が立候補するから出陣式に来てくれないか？人数が足りないんだよ。」
深く考えずに二つ返事。
指定された場所は料亭。
入り口で怖そうな人が「ご苦労様です。」・・？
席で待っていると、立候補者が自身より40歳も若い綺麗な女性の肩を抱きながら出てきました。
従業員に「奥さん？」と聞くと、「愛人」との答え。
もう一つの違和感。立候補者は真夏なのに長袖に上着姿。
従業員にそのことを聞くと、「刺青が見えるから」・・・
「先に言っとけ！」と思いながら、怖い人が「料理をどうぞ。お酒をどうぞ。」と進めるので、言われるがまま飲み食いしてしまいました。
これ・・・公職選挙法違反です。
ちなみに時効が成立していますww
立候補した本人も亡くなりました・・
③知人で捕まった人もいます。
その人も選挙期間中に飲み食いを接待された罪でした。
その人に聞いた話。
まず、逮捕後に実況見分があったのですが、それが徹底的。
当時と同じ席。同じ皿の並びで、各皿には紙に「刺身」などと料理名が書かれて並べられています。
捜査官に聞かれます。「この皿は、この場所で、刺身で間違いないな？」
どうでもいいわ・・と思いつつ「はい」
見事刑務所に入った後も大変だったそうです。
その人の収監された刑務所では政治犯のランクは一番下。
もちろんお風呂に入るのも最後。
初めてのお風呂の日、白いお湯だったので、「入浴剤」と大喜び。
浸かってからよく見ると、人の垢だったそう・・・
昔の選挙は酷いものです。
私も多大なる影響を受けました。
子供の頃、親戚が県議会2期目に挑戦するも失敗し、1億円の借金を背負いました。
祖父が一部肩代わりしたおかげで、貧乏な家でした・・
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