オーガニックを否定するつもりがないのに、否定されたから・・・反論!

オーガニック食品について。



オーガニック食品とは、
人工の肥料、作物の成長を促進する薬物、昆虫や細菌などの生物を殺傷する薬物のいずれも使用せずに生産された食品のこと。米国では、有機食品の育成、収穫、加工、表示に関する基準が農務省によって設定されている。
出典:Weblio 辞書

私は食品にはあまり、こだわりません。貧乏でこだわってられません(涙)
値段が安いものを選びます。

オーガニック食品にこだわっている人は、知り合いに数人いらっしゃいますが、それを否定するつもりは有りません。

否定するつもりは・・・有りませんでした。

が・・・

○私はクズ!?

先日オーガニック野菜農家の方に、化学肥料・農薬・除草剤を使っている私の栽培スタンスを「毒を撒き散らした野菜を売っているお前は、農家のクズだ!」的な事を言われました。

もちろんその場で反論したのですが、彼はオーガニック栽培を妄信するあまり、それ以外の栽培方法には耳を貸しません。

彼には、オーガニックが唯一神であり、その他の栽培方法は全て邪神なのです。
私のように農薬を使う者は、悪魔を崇拝している者であります。

農薬や、除草剤の説明など一切聞きません。
聞かない、知りたくもないために科学的な知識も持たず、「毒」とおっしゃります。

このままでは収まりが付かないので、この場で反論させていただきます(笑)

○除草剤

まず、除草剤は、オーガニック派の方が思っているほど危険なものではありません。
しかし、人体への影響が0だと言うつもりもありません。
「危険視をしすぎる必要はない物です」という客観的な意見です。

除草剤を使用する際には、水で希釈(薄める)します。
使用時(希釈後)の除草剤では、致死量を摂取するには25ℓ飲まないといけません。
コーヒーや緑茶に含まれるカフェインの方が致死量は、少ない(人体に高影響)です。
ドリップコーヒーだと、18ℓ飲むと致死量を摂取する事になります。

除草剤を原液で飲むなんて事は、自殺したい場合ですので、除外しての数字です。
他の影響もあるでしょうから、一概には言えませんが、「死」に限定するとこんなものです。

詳しくは当ブログ記事を見てください。
20年の実験結果・・・除草剤は残留しません。

○殺虫剤

殺虫剤などの農薬も同じく、オーガニック派の方達が思っているほど強くないです。
殺虫剤や、病気用の農薬には対象が決まっています。

対象外の農薬を虫に散布しても、全然死にません。
対象の殺虫剤を散布しても全滅させる事はできません。
農薬の種類によりますが、散布後、翌日から十数日で効果が消えます。

詳しくは当ブログ記事を見てください。
農薬は、そんなに効きません。



○無農薬栽培の危険性

一方、オーガニックにも危険な面があります。

まず竹・木酢液です。
農薬を使わない方は竹・木酢液を使う事が多いようです。
竹酢液は竹、木酢液は木を炭化させる時の煙から収集した液体です。

焦げ臭く、虫が寄ってきません。
竹酢液とは
 一般的に700度以下で焼いた竹炭は、中のタール分が完全に抜け切っていないため、ご飯を炊く際に炊飯器に入れたり、お水などの中に入れるのは極めて危険です。更に、竹炭の遠赤外線効果も高い温度で焼くことによって出るもので、低い温度で炭化した竹炭ではあまり効果は望めません。
また、最近の報道などで問題視されている「ダイオキシン」の毒性は800度以上の高温でなければ分解されません。土窯以外の方法(例えば、ドラム缶や鉄の窯)では700度以上の高温で焼けないものが多く、ましてや、その製造工程も判らない輸入物の竹炭は極めて危険と言えます。
出典:竹炭の里

私もたまに使いますが、ホームセンターで高温処理、毒性検査済みの竹酢液を買って使っています。

こだわりの彼は、近所の竹細工屋さんから竹酢液を仕入れて使っています。
彼の買っている竹細工屋さんには、土窯は有りません。
彼も野菜を出荷している農家です。彼のオーガニック野菜は少し危険かもしれません。

また、野菜の病気はほとんどは、菌が原因です。
キノコも菌ですが、カビも菌です。
私は菌を殺す農薬を使っていますので、菌が原因の病気はほとんど発生しません。

しかし、彼は使っていません。菌が原因の病気が発生したら、枯れる前にと大慌てで出荷しています。
洗えば違いは無いのかもしれませんが、野菜についている菌の量の違いは明らかです。

そして、野菜には様々な虫の卵が付いています。
消毒をしていても、
こんな風にびっしり卵を産み付けられます。

この卵は、ヨトウムシの卵です。
成虫になると2cmほどの虫ですが、卵は0.6mmしかありません。

野菜には成虫になっても2mmも無いダニや、虫も沢山います。
そんな虫の卵は目に見えません。

無農薬野菜は当然ながら、付着した卵の量も多いです。生食で野菜を食べると卵を生きたまま食べる事となります。

昔は、日本人も寄生虫の一種である回虫が蔓延していました。
回虫を経験した親戚の老人いわく、「あんな経験は絶対したくないから、無農薬の野菜は食べない。」だそうです。

○同じ食品ばかりは・・・

野菜は発がん性物質を作り、虫から自分を守っています。
発がん性物質は苦味などを伴い、虫が嫌うようになっています。
虫に食べられた野菜は、自ら発がん性物質の濃度をあげて、虫を寄せ付けないようになります。

味の素HPによると、
あまり知られていませんが、多くの野菜や果物にも天然の化学物質が含まれています。よくご存じのようにホウレンソウには数百ミリグラム単位で亜硝酸が含まれています。他にも表1のように、キャベツやセロリ、ももなど、毎日みなさんがとっている野菜や果物には、実は多くの天然の化学物質や発がん性物質が含まれています。
野菜や果物が多くの化学物質を持つ理由は、植物自身の必要性によるものです。微生物から身を守り、昆虫や動物の食害を防ぐため、そして自身の成長のために多種多様な化学物質を野菜や果物自身が合成し、貯えています。 人間(ホモ・サピエンス)は十数万年前に誕生して以来、こうした天然の化学物質を食べ続けてきました。現代の食生活でも、野菜や果物から一日に1.5グラム~2.0グラムの天然の化学物質をとっています。ですから、人間には化学物質を代謝するための強力な機能が数十万年の人間の進化の間に備わっているのです。薬も短時間で代謝されて体内から消えてしまうので、一日3回も飲む必要があるのです。野菜や果物にしても、加工食品にしても、同じものをずっと食べ続けたり、過剰に摂取したりせずに、バランスのよい食事を心がけていれば、微量の化学物質をとっても何の心配もありません。
出典:AJINOMOTO
ここに野菜に含まれる発がん性物質の一部が、記載されています。

中学の頃、理科の先生に言われたことを思い出します。
「キャベツには発がん性物質が微量ながら含まれています。通常の量なら体に影響が及ぶものではないですが、毎日3玉を食べ続けるとがんになります。」

近所の奥様に天然酵母信者の方がいました。
毎日自家製の天然酵母でパンを焼き、自身の子供に食べさしていました。その結果・・・
4兄弟のうち1人が、酵母アレルギーになりました。
食品は、特定のものにこだわりすぎるのは危険です。

○日本人の平均寿命

現在、農林水産省は96種類の化学薬剤を使用禁止としています。
出典:農林水産省

当然ですが、これらは使用禁止となるまでは、使用されていました。
現在使用できない農薬を摂取してきた人達が、ご存知の通り今「世界最高水準の寿命」を誇っています。

農薬・化学肥料を否定する人達がどんなに危険だと言おうが、これが数十年に渡る1億人を対象にした人体実験の結果です。

化学肥料・農薬がない時代の人類は、生産性が低いため飢饉で飢え、体に寄生虫を宿し、料理の中の虫を箸で取りながら食事をしてきました。
そんな問題から人を救ったのが、化学肥料・農薬だと私は考えています。

○否定するつもりはないが・・・

最後に私はオーガニックを否定し、農薬・化学肥料を推奨しているわけでは有りません。
オーガニック信者の方に私の栽培方法を否定されたから、この反論を記載しました。
オーガニック栽培以外はクズだと言う彼には、彼の主張はこの矛盾・危険をはらんでいる事も理解して欲しいものです。

人にはそれぞれ違う考え方があります。他の人を否定せず、自分の考えを押し付けないなら、私もオーガニックを否定するつもりはございません。
私は安全だと思う野菜を作り、出荷しています。
自分でも同じものを食べています。

オーガニック派の方は、その道を、私はこの道を・・・静かに別々に歩いていきましょう。


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