小林麻央さんは、ガンに勝ったのではありません。負けたのです。

平成29年6月22日にフリーアナウンサーで、市川海老蔵さんの奥様である小林麻央さんがお亡くなりになりました。
当日には、海老蔵さんが記者会見を行い、涙ながらにも気丈に麻央さんの最後を語っていた姿は、皆さんの記憶にも残っていると思います。

34歳でお亡くなりになった麻央さんは、懸命に病気と戦い、海老蔵さんも小さな子供の世話をしながらの看病と、実に大変だった事だと思います。

麻央さんには、心からお悔やみを申し上げます。

しかし、この日からのテレビ報道がひどい物でした。
各局長い時間を麻央さんの報道に費やし、特番を組む局もありました。

この内容に違和感がありました。

それは、「小林麻央さんは、ガンに勝ったのです。」というコメント。
多くのアナウンサー・コメンテーターが「勝った」と言っていました。
これには、非常に違和感を感じました。

麻央さんはガンに勝ったのではなく、負けたのです。


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ガンと闘い死亡した麻央さんが、ガンに勝ったと言われると、今現在ガンと戦っている人は、どうすれば良いのでしょうか?
あくまでも「ガンに勝つ=ガン完治」でないとダメなのです。

また、「ガン患者に勇気を与えた」とのコメントも。
これも逆です。
ガンを完治したのなら、勇気を与えられますが、死亡したのであれば、恐怖と絶望を与えてしまったと思います。

私の叔母は、10年前に乳ガンにより乳房を除去しました。
今は、リンパにガンが転移し入院しています。

同部屋にいるガン患者の多くは、芸能人がガンで死亡した報道を嫌い、チャンネルを変えています。

麻央さんは、ガンに勝って亡くなった。
麻央さんは、ガン患者に希望を与えた。
実に、無責任な報道だと思います・・・


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