自動車で、車内の人の命を守るシートベルト。
その効果は、絶大です。
以前、子供達に効果を教えるために、サプライズ実験を行ったことが有ります。
その時の記事は、こちら(急ブレーキは危険!)
しかし、どうしてシートベルトを装着していないと、違反になるのでしょうか?
私も若かりし頃、シートベルト違反で捕まったことが有ります。
直後に、知り合いの保険屋さんに会ったときの事。
「交通違反は、他人に危害を加える行為を禁止しているのではないのか?
信号無視は、歩行者をひいたり、他の自動車に衝突する危険がある。
スピード違反は、事故の可能性が上がる。
駐車違反は、歩行者が見えづらく、駐車車両をよけるときに、車線を変更する危険が生じる。
しかし、シートベルトをしていなくても、自分が大怪我するだけで、他人に迷惑をかけないのに、おかしい!」と、愚痴をこぼしました。
○シートベルトを着けていないと、違反になる理由。
その保険屋さんは、言いました。
「そうじゃないんです。
実は、シートベルトをしていないと、他者に危害を加えるのです。」
その理由を聞いて、目からうろこが落ちました。
保険屋さんが言うには、
「シートベルトをしていない人が、自動車と正面衝突をした時に、ベルトをしていない人は、対向車の運転手にガラスを突き破って突き刺さります。
電柱などに衝突した時も、ベルトをしていないと、車外に飛んでいきます。
もし飛んだ先に、人がいれば・・・」。
その保険屋さんは、シートベルト装着率が低い時代に、そんな悲しい事故を沢山見てきたそうです。
シートベルトを着け、安全運転していた運転手が対向車に突っ込まれ、頭部が砕けたり、首の骨が折れたりして即死していたそうです。
考えてみると、確かにその威力は凄まじいでしょう。
自動車が時速70kmで突っ込んでくれば、運転手もほぼ同じスピードで、突っ込んできます。
バッティングセンターで、70kmの軟球を頭に当ててみてください。
軟球であろうと、無事ではすみません。
ましてや、人は60kg。
ボウリングの10ポンド球が、約13個分です。
そんな重さのものが、70kmで頭部に当れば当然死にます。
私は、その話を聞いてから、一度もシートベルト違反で捕まってはいません。
もちろん、運がいいからではありませんよ(笑)
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