トマトの誘引(ゆういん)。本当の理由。

○誘引

誘引とは、トマトを支柱に結びつけることです。


出典:タキイ種苗㈱



スポンサーリンク





トマトは、成長し続けます。
近所のトマト農家は3月に種をまいて、11月の霜が降りるまでの期間、出荷を続けます。
霜(寒さ)で枯れるのですが、暖かければ何年も成長し続けるのです。

茎に対して重量が重すぎますので、誘引しないと地面に倒れます。
倒れると茎が折れて枯れたり、病気にかかりやすくなりますので、誘引して成長をさまたげない様にするのです。


○テレビでの紹介は・・・?

今日テレビで、フルーツトマトの栽培過程を紹介していました。
茎を斜めに誘引して、ストレスを掛けてトマトを甘くしているとの紹介です。


・・・近所のトマト農家は普通のトマトを栽培していますが、全農家が斜めに誘引しています。
前述の栽培期間では、トマトの全長はゆうに2mを超えます。
垂直誘引では手が届かず収穫できなくなるので、斜めに誘引して最上段でも手が届くようにしているのです。

この方法はトマト農家ではポピュラー・・・と言うか、長期間栽培農家では実践していない農家はないのでは?くらいの手法です。
しかし、この番組ではトマトを甘くするための特別な手法として、紹介していました。

私は野菜を出荷している兼業農家ですので、農家の知り合いも多く都会の人よりは農業に詳しいです。
テレビを見ていると農業関係の番組では、必ず変なことが紹介されます。
あれ?ってこともありますし、中には大嘘もあります。

農業関係のみに関して言いますと、テレビの内容の10~20%はウソ!・・・とまでは言いませんが、誇張です。
中には100%ありえない番組もあり、ほとほと呆れます。

番組制作スタッフも、だまされているのでしょうかね?


スポンサーリンク



0 件のコメント :

コメントを投稿