田舎の給与の実情。40代でも手取りは20万円以下のブラック企業ばかりです。

○転職の誘い

地元某法人の理事さんから、転職のお誘いがありました。

私の転職なのに、最初の打診は父に・・・



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我が田舎では、昔ながらの家長制度の風習が強く残っています。
「一番の年長者が決定権を持っているので、その人にお伺いをする。」
物・人・権利、何であろうと家長に聞く・・・

父は70歳を過ぎています。
父に「お宅の息子さん、うちの法人に来てもらえないかな?」と言われても・・・
私、アラフォーなんですが・・・

○条件

その法人では、事務長が、体調不良で辞職されるとの事。
そこで、地元で住んでいる人に事務長を引き継ぐために、私に白羽の矢が刺さったようです。

地元で住んでいる人を探す理由は、夜間・休日の緊急対応ができるようにとの事。
と言うことは、私は夜間・休日も呼び出されるという訳ですね・・・

う~ん、悩みどころです。
メリットは、通勤時間が自動車で5分。

デメリットは、緊急呼び出しがある。
有休を取得しづらい。
・田舎の有休事情

しかし最重要なのは、給与の額です(笑)

奥様は、「3人を扶養して、子供の高校入学も目前。この環境で給与が減る転職なんてありえない。」と、ごもっともなご意見。

声を掛けていただいた理事さんに給与額を確認します。
「いくら必要?」と逆に聞かれました。
・・・まだ、決まっていないのですかね?

では、「月給50万円!」・・・と言いたいのですが、良識を疑われますのでこらえましたw

疑念を与えるのは嫌なので、源泉徴収票を見せ、「高望みはしませんが、現状維持していただけるのならお受けします。」と、条件を提示。

伝えてから数週間後、「現在の年収は保証できる」との返答をいただきました。

「ヘッドハンティングなのに給与が変わらないのは、ありえない」と奥様は少々お怒りです。
田舎の老人は、「お金で技能・知識を習得した従業員を買う」ということが分かっていませんので仕方ありません。

ま、ぬるい田舎で、ぬるま湯につかる様に仕事をするのもいいでしょう(笑)


○結果は・・・

さて、後は「ヘッドハンティングの事実を隠す」手順が必要との事。
まず、法人が求人募集を行います。
私は、求人に応募。

指定された日に、面接を受けに行きます。
どうやら応募したのは、私1人だけのようです。
給与額・勤務時間・内容・待遇の記載されていない求人に応募する人などいないでしょうw

面接は、無事終了。
面接官3人は近所のおじさん・父の友人・私が子供の頃からの知り合い。

どの方も、我が家から自動車で2分の距離にお住まいです。
後は、分かりきった結果と共に、給与額を待ちます。

1週間後、仕事から帰宅すると、事務局が我が家を訪れ、父と談笑しています。
結果を伝えるための、アポなし訪問です。
ビバ田舎(爆)

「現在の給与を保証する」といいながらも、少しは上げてくれるのではと思いつつの結果発表。
内容は、6ヶ月間試用期間があります。

その間は時給900円・・・って、1ヶ月の手取りは、12万円!!?
早速、聞いていなかった事実です(涙)

賞与は3ヶ月・・・今より1ヶ月以上少ない。
扶養手当は、今の半額・・・

これで年収を同額にする為には、月給額はかなり上がる事でしょう。
月収○○円と人に言う時には、見栄をはれますw

ここからは、何故か地元の歴史・未来について熱く語りだしました。
・・・まずい雰囲気を感じます。

その話を30分も聞かされた後に、給与額の発表です。
伝えられた額は・・・
・・・年収50万円減!

これは、何ですか?
どうなっているのか、訳が分かりません。
もちろん、納得できません。

再度、今の給与額を伝えてお引取りいただきました。
奥様は、憤慨!

それは、そうですよね。
「年収は保証するから、来てくれ」と言っておきながら、50万円減。
誰でも怒ります。

1週間後、再度事務局が来ました。
提示された金額は、1万円アップしていましたが、まだ30万円以上も差が有ります。

挙句の果てには、「わがままを聞いて、君だけ特別扱いはできない。」ですと?
何かが、変です。

来てくれと言っているのだから、特別扱い前提じゃないのですか?
おかしいと感じた私は、事の経緯を伝えました。
すると・・・事務局・事務局長とも、理事が私を誘った事実を「知らない」と言うのです。
なんていい加減な(怒)

挙句の果てには、その金額を先に聞いていればその時点で、「無理です」と言ったのにと、のたまうじゃないですか!?
これでは、・・・話になりません。
もちろん、丁重にお断りしました。

○田舎の給与・価値観

働く会社がほとんど無い田舎では、「地元で働ける事に、価値がある!」と勘違いしている人が多いです。
勘違いの結果、「地元で働かせてあげるから、給与が安くてもいいだろ?」と考えてしまうようです。

ど田舎の我が地元で働いている知り合いは、酷いものです。
40歳で、月給17万円、賞与1ヶ月なんて人もいます。

極めつけは、35歳独身男性が、手取り12万円、昇給・賞与無し。
賞与は入社時には2か月分有ったらしいのですが、何の報告も無しに、「経営状態が悪いから」と、3年前に突然、賞与が無くなった、という驚きの事態。
もちろん彼の職場に、労働組合はありません。

彼は実家に住み、定年を過ぎた親に、養われています。
田舎の給与水準は、日本の水準が当てはまりません。

田舎は、別の国です(怒)


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