映画「WOOD JOB! 〜神去なあなあ日常〜」違和感があったシーン

※あらすじのネタバレは有りませんが、特定のシーンについて解説していますので、ご注意下さい。



○「WOOD JOB! 〜神去なあなあ日常〜」


映画「WOOD JOB! 〜神去なあなあ日常〜」を見ました。

私は、山間の小さな町に住んでいます。
亡き祖父は、林業家。

山林を20町歩≒20ヘクタール所有している、私が見ても、特に違和感も無く、林業・田舎の生活を忠実に、描写している映画でした。

平野勇気(染谷将太)が主役では有りますが、飯田与喜(伊藤英明)が、完全に主役を喰っています。
飯田与喜(伊藤英明)は、実に格好良いです。

林業作業シーンは、完璧。
プロより、さまになっています(笑)

買い物や、集会が描かれた生活シーンも、まさに田舎にいる若大将。
実に、親近感が湧きます。


○ギャップを感じた2シーン
実に、忠実な映画ですが、現実離れしている点も有りました。

1点目は、お婆さんたちが、屋外で、マージャンをして楽しんでいましたが、山間では有り得えません。

天気予報で「本日は、晴れですが、一部の山沿いでは、雨にご注意下さい。」と、言っているのを、聞いた覚えがあるでしょうか?
よく聞くのですが、都会の人は、意識していないので、記憶に無いかも知れません。

そう、山間ではよく雨が降ります。
我が町も、晴れている盆地の町から帰ってくる道中に有る、峠のトンネルを越えると、雨・・・なんて事が良く有ります。
と、言う事で、外にテーブルはありえません。

2点目は、鹿の赤身肉を刺身にして食べていましたが、あれも有り得えません。

林業家で、猟師の免許を持っている人は多いので、飯田与喜が鹿をさばくのはおかしくは無いのですが、鹿の赤身部分は、臭いのです。

我が町の猟師は、食べる際には、ゴボウや、しょうがと煮て、臭いを取って食べます。
唯一、馬の鬣(タテガミ)部分に相当する所のみ、臭いが少なく油が多いので、刺身で食べるようですが、それは、猟師の特権。
私は、食べた事が有りません。

それ以外は、実にかっこ良く、楽しい映画でした。
奥様と「あるある~」と言いながら楽しみました(笑)


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